なぜか隣町へ電車で行った
ピアノコンサートを閲覧するためなのだろう
グーグルでも　出てこなかった　コンサートは
私だけがいくのかもしれない

そんな風にして　流れる風景の中に
無料のコンサートの名前を口にしてみる
指先にはスマホ　私の日課を構築する
金をむやみに削られることなく

名前ばかりの雑誌にでているポピュラー音楽は
耳に　少し飽きてしまい
指に　そのイメージを想起させられるような
本格的な芸術の光がまぶしかった

そしてユニクロで　きっと
前に見た　シャツを探した　でも　きっと
一ヶ月前がぼんやりと思い出された　値段で
今後も足を向けるべきかどうかを考えていた