気づく
花形新次
独り暮らしの部屋に
帰ったとき
消したと思った
部屋の灯りが
ついていた
気づかなければ
どうでも良かったことが
気付いた途端
後悔に変わる
と思ったら
隣の吉田さんちの
98歳になる
おじいちゃんが
座っていた
「淑子さん、飯はまだかい」
自由詩
気づく
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花形新次
2015-03-11 00:10:14