つめたい夜へ
はるな


こまかくなったからだに紐をつけてつめたい夜へ引きずります
もうすこし(もうすこし)ときこえる 声も引きずって
耳だったところ、爪だったところ、肝臓だったところ
ところどころにみえている
肌膚だったところ
もうすこし(もうすこし)
声だったところ、ところどころ触れたあなたと

おどろかないで聞いてね
わたしとあなたは べつの人間なのだ
ぜんぜんべつの
人間だったのだ



自由詩 つめたい夜へ Copyright はるな 2015-03-10 21:52:06
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