子宝
朧月
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう
絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう
そして
そのひとがしんでも
一度うまれてしまったこどもは
ぜったいしぬことはない
絵本をつくるひとは
知らない間に子だくさんになっているから
さみしくないんだよ
すごいことなんだよ
あたしは
そんな詩をかいて
女の子と男の子を
こっそりうんでみたいとおもっている
自由詩
子宝
Copyright
朧月
2015-03-10 10:09:29
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