ごみだから捨てて
日々野いずる

景色が連続して色々になる
意識のある限り続いている
もう見たくないのに寂鬱に目を見開いて
匂いを嗅いでいる
花の匂いに満ちている
警戒区域に広がるかぐわしい匂い

きっと
耐えきれない
目を閉じる
もう耐えられない
誰にも必要とされていない新しい女は
そうだと知ったから眠りの世界に行く
目を閉じれば不連続だ
目を閉じる
匂いは続いている続いている
壊れているはずがないと自問自答
壊れているとみんなが言うのは知らないふり
頭は正常 澄み渡っているはず

何も感じず
消えてしまえばいい
消えてしまえば楽になる
少し賢くなったくらいで
何を勘違いしていたのだろう
世間の目は重く
私の体も重くひずみ
風呂には入れないで汚臭を放ち
世界のかぐわしさに切れ込みを入れる
腐り落ちた不要物


自由詩 ごみだから捨てて Copyright 日々野いずる 2015-03-10 08:54:59
notebook Home 戻る