チェック柄の日
クローバー
太陽を沈めながら筆は白を染めていく
君は手前から横しまに
熱い赤を重ていく
熱の帯が地平を燃やしている
僕は上から下に縦しまに
静かな青を乗せていく
宇宙は粛々と熱を奪っている
近くから遠くを描く
明るく暖かな君の空は横しま
遠くから近くを描く
暗く冷たい僕の空は縦しま
今偶然に空が出会う中間点にキャンバスを並べている
熱量は中心から外へ
寒い世界は外からやってくる
だから
たぶん
さよならへ、暮れていく前日のこと
あたたかだったチェック柄の日。
自由詩
チェック柄の日
Copyright
クローバー
2015-03-06 23:47:38
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