星に願いを
そらの珊瑚

「グループ面接で隣になった子が
 めちゃくちゃ噛んでて
 おまけに声が小さくて
 もうホントにやばくてサ
 どうしようかと思ったけど
 心の中で、頑張れって応援するしかなかったサ」

今日、高校受験を終えた
中学三年生の娘は
どうやら
わたしより遥かに
純粋で優しくて
強いらしい

漆黒の空に
光を見つけても
いつの頃からか
祈ることさえしなくなった
忘れていたわけではなく
忘れたふりをしていた
すれっからしの母だけど
今夜から
胸のありたけを
隅々まで星に差し出して
ただ一点の曇りもない
鏡になって
願い続けよう
明日も生きていますように、と



自由詩 星に願いを Copyright そらの珊瑚 2015-03-06 22:24:28
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