こどもの夢
梅昆布茶

こどもが寝ている
夢を掴みそうになって目が覚めたら
こどもでなくなってしまったあさ

等質に毎日は来ないんだし
まあてきとうでいいやという訳にもいかない

家を出る前におとなのふりをして自分をたしかめる
そして社会的規範をポケットにいれ
携帯という厄介な通信機器を首からぶらさげる
「もうアクセサリーのひとつなんだ」

誰にもあえないちいさな地球で
今日もすべての愛するものにあいにゆく

ほんとうはこどもの論理が
真実に近いんだとわかっている

いいさ証明されない毎日が朝刊のように配達されるなら
死ぬまでそれに抵抗してみようか



自由詩 こどもの夢 Copyright 梅昆布茶 2015-03-06 09:01:21
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