こどもの夢
梅昆布茶
こどもが寝ている
夢を掴みそうになって目が覚めたら
こどもでなくなってしまったあさ
等質に毎日は来ないんだし
まあてきとうでいいやという訳にもいかない
家を出る前におとなのふりをして自分をたしかめる
そして社会的規範をポケットにいれ
携帯という厄介な通信機器を首からぶらさげる
「もうアクセサリーのひとつなんだ」
誰にもあえないちいさな地球で
今日もすべての愛するものにあいにゆく
ほんとうはこどもの論理が
真実に近いんだとわかっている
いいさ証明されない毎日が朝刊のように配達されるなら
死ぬまでそれに抵抗してみようか