イントゥ・ブルー
捨我

桃の香りが降り注ぐ午後
あの娘は南風を受け走る
開いた襟元から覗く
鎖骨が涼しげに光ってる

期末試験も補習授業も
あの娘を止めることはできない
あの娘は加速していく
今この瞬間すら飛び出すほどに!

その速度は時空すら越えて
まだ見ぬ明日を迎えに行く
立ち止りながらも
振り返りながらも
それでも水飛沫あげて未来へ!!

底無しの青空に積乱雲が渦巻く午後
あの娘は前を見据えている
あの娘の前髪揺れている


自由詩 イントゥ・ブルー Copyright 捨我 2015-03-04 19:14:35
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