海の繁華街
コトバスキー

(ぷつぷつ)

     海ぶどうの外灯が
              (ぷつぷつ)

光の波を地上へ送る 
                 (ぷつぷつ)
        交差点  
(ぷつぷつ)
           よろめいて僕。
     
      (ぷくぷく)

  揺れている君の残像
(ぷつぷつ)
             捕まえられなくて、

        (ぷつぷつ)

駅前ではイワシ達が   

             (ぶつぶつ)

   ビジネスというパロディーを鑑賞中

      (ぶつぶつ)
                 縮こまった体で  


 目玉は泳ぎだし  
            (すいすい)

          ヒラメはこっちを見返した
   (じろじろ)

      気づけば海ぶどうの外灯は
(ぽつぽつ)
            少しずつ光を失って 
                     (ぷつぷつ)

気づけば僕は
          (ぷつぷつ)

                  電車の来るはずもない無人の駅で
              

           (ぷつり)

      意識を失った


自由詩 海の繁華街 Copyright コトバスキー 2015-02-28 00:00:32
notebook Home