ぼくのオカメインコが卒業した
yo-yo
翼をください
卒業式に歌ったね
せんせい
こないだ雪がふった日に
ぼくのオカメインコが死んだんだ
ぼくの手のひらで
羽をいっぱいにひろげて
それっきり
飛びたかったのかな
もういちど
それともポーズだったのかな
グッバイって
キューチャン キューキューシャ
キューチャン キューキューシャ
パタパタ
あの声ももう聞けない
大きなケヤキの樹の下に
小さなパタパタをぜんぶ埋めた
いつか土になって水になるんだって
木になって枝になって葉っぱになって
それから空へ飛ぶんだって
せんせい
ぼくにも翼をくれよ