いきぐるしさ
はるな


みどりを選ぶつもりが赤い服を着ている
たいていは朝がくるまで眠りにつけず
日を高くしてまぶたが垂れる
走ってゆくつもりが
いまだにはだしを気にしてかくれている

さまざまのいきぐるしさを
あなたはこうしてわたしに語るが
頷くこともできないでいるのは
そのどれも当たり前に理解できるからです
いまいっそそのどれかひとつでも
わからない気持があれば
わたしはもっと優しくなれると思うからです



自由詩 いきぐるしさ Copyright はるな 2015-02-18 19:47:46
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