ルート8 日本海から山までの軌跡
藤鈴呼



空を翔る 白い翼
不死鳥の如く 聳える
青い空 高い浪だけに
この建物は 桃色に 彩られた

ネーミングが微妙よねって
君が 茶化す
未だ 茶柱も 立っていない内から
冗談は 止めて下さい

ちょっと 停めてみて
君の 心の奥で 留めてみて
良かったら 今日 泊めて くれないですか
そして 永遠に 富める生活を
僕と 送って みませんか

そんな 戯言が
白い 蝶と 貸して
超 高速で
駆け抜けて行く

見ててよ
一瞬だから
ちゃんと
見逃さないでよ

チャンスは 一回こっきり
来たきり雀に ならないように
あの テトラポットで ミーティングしているのは
海鳥ですか ハトですか キジバトですか 梟ですか
一番ラストを飾るのは ハミングでしょうか

トンネルの入り口に 少女が佇む
出口ユキ
素敵な名前だねぇ
じゃあ 入口は どうなんですか
嗚呼 君が 会釈をしている だけなのですね

あの人の 好きだった 目玉リングが
途中のアスファルトに 咲いている
意味合いだけが 分からずに
何時迄だって 微睡んでいる

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 ルート8 日本海から山までの軌跡 Copyright 藤鈴呼 2015-02-18 10:08:11
notebook Home 戻る