夢の欠片が口の端について/即興ゴルコンダ(仮)投稿.14
こうだたけみ

1.《夢の欠片が口の端》について
夢のようなことばかり言って何も実行に移さない輩のこと、またはその人の口振り「お前はいつだって―だからなあ」

2.夢の欠片はかくカタガタる
夢語る人騙る凝り肩る体固る脂過多る干潟る歩賢る快方る姿形る室片る詩型る物語る方々

3.欠片が口
欠片が口はそこにあんぐり口を開けているから誰でも簡単に覗けるけれど中は欠片ばかりでたいしておもしろくもない。などと存分に侮るがいいさ自らの断片を。カタカタ(笑)

4.ついてる
三時のおやつに頬張ったお煎餅の匂いが消えないなと思っていたら隣の席のきみが口元に欠片をくっつけていたから端についてるよって親切に教えてあげたらきみなんて言ったと思う? あ、これおしゃれなの。だってさ。

5.端
端から信じなければ楽だったのに。ラクダは鼻から花を出し橋の端の箸の嘴に華を添えると話してから黙ってて体舞ってて殻だまってて滑らかにならないカスタードをポタリと床へ落とした途端、夢の欠片が口の端に上る。


自由詩 夢の欠片が口の端について/即興ゴルコンダ(仮)投稿.14 Copyright こうだたけみ 2015-02-17 21:27:27
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