飛行機雲
灰泥軽茶
空を見上げれば
見たこともないような
すいぶんと長い飛行機雲
どこから伸びているのかと
空のてっぺん
頭を反らして反らしていくと
山の向こうの端から伸びていて
空をまっぷたつ
遠くを眺めれば
しゅるしゅる
まだまだ向こうへ
遠くへ伸びていく
そういえばあっちのむこうは
あの娘の住む街
今頃なにをしているんだろうなあと
飛行機雲にのせて
気持ちを伝えてみると
どこまでもどこまでも
しゅるしゅる
遠くへ伸びていく
自由詩
飛行機雲
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灰泥軽茶
2015-02-16 21:48:17
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