うつらつらつら
秋也
音楽を聴きながら
さようなら
さようなら
盃
灰
無色の猫
世界なんてわからないから
君の僕の
心次第
今次第
過去次第
変わって見えてしまうから
決してわからないんだ
僕が見て伝える世界が君の世界でもあるし
君が教えてくれる一部が僕の世界の全体でもある
絵具の混ざり過ぎ
世界は確かにあって
広くて果てしなく
全部はとても目視できない
色の暴発
爆弾的多色
赤が少ないことが望ましい
認識の限界
目の前のことを大事にしよう
目の前にいる者を守っていこう
世界は変わらず変わっていく
待ってはくれない
待たせてはくれない
音楽を聴きながらでも
今通り過ぎた
バス停
酒屋
光る蛙
さよならだけど
決して忘れない
僕は君に何度も会う
何度だって会う
もう会えない
言葉だって交わせないのだけれども
思いだすから
ジグソーパズル
はめては継ぎ足し
新しいピースがいつの間にか追加される
完成はない
繋がるから力が現れる
引っ張りあい
魅かれ引かれあい
気づけば
互いにそこから抜け出せることもある
もう少し僕が引っぱれたらどんなによかったか
銀のフォーク
お守り
ガーゴイル
崩壊
消滅
再生
ラジオのスイッチを入れるように
またいつか
こんなにわからない
こんなに広いこの世界で
君は僕の前に現れ
時に隣に座り
すごくいい奴で
君は僕の友達だった
ありがとな