ひがんばなラプソディー
コトバスキー

だ・かーぽ だ・かーぽ のっぺらぼう
柘榴にかぶりつく 禿げ坊主
咲いた 咲いた ひがんばな
青葉つけてる桜の木
お前を見下ろし笑ってらぁよ
慄け 死体の血を吸う 花びらざんす
退け 夕日をあびつつ 燃えるべにだ
のっぺらぺらぺら ぷるーとぅ
咲け 巻き付くように じゃあじゃあ
しがない ニートが 立ち止まる
どれ ニートの 柘榴 はどんな 味
きっと 林檎の味でしょう
林檎 ゴリラ らっぱ ぱんつ
積んでも積んでも崩されて
積むは己の罪ばかり
トトトツーツーツートトト
トトトツーツーツートトト
だ・かーぽ だ・かーぽ のっぺらぼう
ひがんばなお前は何を僻んでいるのか
それとも何かを悲願しているのか
そんなにさりげなく
去り気無く
間に咲いているのは
なんだそれは なんという 駄洒落だ
つまらん 死ね
ニート は動かない
ニート は働かない
川はちょろちょろ
ションベンをして
知らぬ存ぜぬあっぱらけぇ
ぷるーとぅ OH ぷるーとぅ
だ・かーぽ 割れ 大地を 箸のように
だ・かーぽ たわけな 空 も振り向いて
なぜ ひがんばなは あんなに赤いのか
じゃあ じゃあ またな またあおう
からすが がらがら のどならし
真っ赤な 糞で 歓迎 じゃあじゃあ
花の下に埋まっている沢山の死者たちが
僕の足を
すりすりすってるすってるんてるん
頬ずりしている 気色の悪い アスファルト じゃあじゃあ
オランダ生まれの 絵描きは ひがんばな見て 
あんなに 馬鹿な 花もない
とかいったかどうかは知らないけれど じゃあじゃあ
まあ そんなことは どうだっていい
ぷるーとぅ お願いします
どうか 僕の一挙手一投足を
アフガニスタンでスリをする乙女に
フィリピンでゴミを拾う少女に
どこかで銃を持つ少年に
分けてあげてください
そしたら積み木遊びもお仕舞よ これにて 御免
ひがんばな からすも 絵描きも ニートも
みーんな お前に還る
だ・かーぽ だ・かーぽ のっぺらぼう
夕焼け小焼けでまたあした またあした
さようなら


自由詩 ひがんばなラプソディー Copyright コトバスキー 2015-02-14 14:45:19
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