柳のようにしなやかに
黒木アン

蕾ざわめく薔薇たちが
春の使者になりたいというので
わたしは柳になってみた
見上げた月輪はみだれ
無実はひと波のなかへ
地球がひとのためにあるとでもいうような傲慢など
しなやかな柳なら
どうにかなるような気がして


自由詩 柳のようにしなやかに Copyright 黒木アン 2015-02-14 11:21:28
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