ぷるるんソング
藤鈴呼



雪囲いの頃 見定めた町は
軽く 幻想的だ

いつもは 主役を重ねられない 竹藪が
尚 一層と 積もる頃

願いも 降り注ぐ
想い たけなわ
竹と縄を 手繰り寄せたら 叶うかな

そんな妄想を抱きつつ 誘われた枝の中に
花に成長しきれぬ 魂が有る

光の中で 待ちきれずに
白いカーテンから 飛び出して来たよ

ぷるるん と 滴を落とし
これから 出立だ

★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°


自由詩 ぷるるんソング Copyright 藤鈴呼 2015-02-14 11:20:50
notebook Home