夜の光と雪や海
藤鈴呼




囲まれて
絆(ほだ)されて
抱きしめる

おいで おいで
その言葉を 信じたら
ごま塩頭の あの人が
ニヤリ 笑った

何も 悪いことなんて してないよ
怖いことなんて ないのだから
静かに 目を閉じていたら
全て 終わるから

そして 流れて行く
何処までも
支え切れぬ 重力には
逆らう資格など ないかのように
思えた

切り裂いて しまえば良かった
見えぬ 明日など
紙に描いて まんまるく 線を引けば
底は マンホール
其処から 落ちて行けば 良いのだと
策略の影で 微笑んだ

笑顔は
綺麗な心が 作り出すから
あんなにも 癒されるのだと
知った日

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自由詩 夜の光と雪や海 Copyright 藤鈴呼 2015-02-13 20:53:08
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