葡萄
草野春心



  あおい瓶が 枯葉の水を噛んで
  斜めにさしていく光が さがしている
  あなたの瞳は 樅木の陰にいて
  微笑っている 葡萄のように
  ああ もっと遠くへいきたかった わたしたちは
  もっと 遠くへ いきたかった




自由詩 葡萄 Copyright 草野春心 2015-02-12 23:27:06
notebook Home 戻る