迎えにいこう
森川美咲
過ぎた時間の中の僕
膝を抱えてうずくまる
受けた傷の痛みにすら
置き去りにされ
出来事の意味に囚われたまま
そんな僕を迎えにいこう
ふとそんな気になったのは
きっと君に会えたから
さかのぼる道では
痛みに再会するだろう
だけど今なら耐えられる
それも君に会えたから
膝を抱えた僕は
僕の見つけた新しい意味に
理解を示してくれるだろうか
顔を上げてくれるだろうか
もう過去に置き去りにはしない
囚われた意味から解き放って
君と生きる僕として
全部抱えて歩いてく
自由詩
迎えにいこう
Copyright
森川美咲
2015-02-11 21:21:48