氷る言葉
衣 ミコ


あなた、まるでけもののように
身も心も捧げた私から
ついに命まで奪おうとした
どこまでも欲深い、そのこころ

窓の外の細い柊の枝に
積もってゆく白い
雪の綿が視界を埋め尽くしたら
愛することさえ
忘れてしまおうと思います

氷の結晶のような
あなたの言葉たちは
暖炉に焼べて
わたしのせいになった
すべての悪い事を
冷え切った
胸の奥にしまって

指先の感覚が戻るまで
それまでは


自由詩 氷る言葉 Copyright 衣 ミコ 2015-02-09 19:35:08
notebook Home 戻る