たった
瑞海
流れる水の音を聞いたり
冬の朝の空を見たりするのは
どうしてでしょう
私たちが常々変わることを
私たちは知っているから
かもしれないね
世界でたった1人のために
たった1人のあなたのために
歌える歌があったなら
きっと恥ずかしくて
胸の内にそっとしまうでしょう
いつかその時が来たら
耳打ちして教えてあげる
辛く悲しく暗い風が吹いても
海の水が目からこぼれ落ちても
いつか引き潮のように
流れて消えてゆくのです
たった1人のための
大きな世界に降り立った光
小さくても
それはそれで良いと
今は思う
青い海に君は立った
私はもがき 走った