うつむきの花
藤鈴呼



ヒヤシンス
強力に上目使いで
我を見つめる花


急速冷凍と氷畑
どちらが早いか
徒競走しよう


水溜りに埋もれた嘘を
ゆっくりと取り出す刹那
亀の形に成るでしょう

首をすぼめて
尻尾を丸めて

もう 逃げることの
有りませんように


ふさふさの
芝生歩けば
思い出す
自転車の音
ブランコの揺れ


どこかしら
安心する
放課後が 有ります

きっと
あなたの 上にも


溺れるな
いや
一度くらいならば
溺れてみたいけれど
やはり 浮き輪は 
外せないの


絹の糸
どれほどまでに
キレイかと

透き通る 太陽に
透かして見たいのに

眩しすぎて
良く 見えないの

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自由詩 うつむきの花 Copyright 藤鈴呼 2015-02-01 12:41:55
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