キラキラの
藤鈴呼
世間が騒ぐ
さくら、さくらの大合唱も過ぎた頃
山際に ひっそりと咲く 白梅が
石段に 小さな花びら ひらりと注ぐ
舞い散って 舞い踊り
存在証明するかのような
彼等は 楽しそうだけれども
出迎える 私達は
竹箒 片手にでは飽き足らず
両手に抱え 四苦八苦
あなたが言った
散りゆく姿も 風情が有るよ
私は このままでも良いと
思うのだけれどねぇ
許しを得た 囚人の如く 嬉々として
気分は一転
晴れ晴れとした気分で
花びらを 見つめる
キラキラの太陽 キラキラの時間 キラキラの雫
おや 雨が降って来た
きっと この感激が 伝わったのだ
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