リフティング
灰泥軽茶
住宅街で小気味良い音がする
中学生ぐらいの男の子
リフティングに夢中になっている
私も同じぐらいの年頃
ただボールじっと見つめ
ボールが地面につかないように
片足を少し宙にあげて
つま先で
つま先を
ボールと一緒に少し宙に舞う
タンタントタンと
単調なボールの音は
今鳴っている音なのだろうか
中学生の男の子は
私のような気がしてきて
我を忘れ
そこにいるようで
そこにはいない心地良さを
昔の私が影法師になって現れ
私をつるんと撫でて消えていった
自由詩
リフティング
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灰泥軽茶
2015-01-26 23:35:47
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