欠陥
瑞海
僕さ
左心房がなくて
血が流れなくて
目からダダ漏れなんだ
涙が出るほど
不完全な君は素敵さ
笑う姿より
泣いてる姿が好きだ
赤い涙を絵に描いたのは
流れる涙を飲み干したのは
君だけだった
だから 大切だった
私も何か足りないみたい
って中指立てて
10階のビルから笑って落ちた
君は素敵さ
今は数式化され
証明された君も
本当に脆かったことは
僕しか知らない 知らないんだ
死をもって
完璧になったつもり
不完全な君は素敵さ
僕の心臓の裏に
パズルのピースを忘れているよ
まったくもう 君は