朝の虹
灰泥軽茶

朝起きて外へ出ると
雨がぱらぱら
風が吹き
雲は流れて晴れてきそう

私は人の流れにのみこまれ
あちこちからくる人や車に
水たまりやつるつる滑る縁石を
おっとおっととと
自転車と傘で
バランスをとりながらよけて走る

いつもの道
いつもの角を曲がると
どでかい虹色のバームクーヘンが
バームクーヘンのような虹が
信号機の向こうから
のっそりと伸びていたので
立ち漕ぎして
急いで向かっていった




自由詩 朝の虹 Copyright 灰泥軽茶 2015-01-24 23:11:14
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