手のひらをお月様に
瑞海
僕らはみんな
夜を歩く
昼よりもっと夜を歩く
昼は明るすぎて
みんな無くなってしまう
夜 月明かりがちょうど良い
みんなもよく見える
君の顔はよく見えない
でもそれはそれで良いと思う
目と目は合わすと
気持ちが繋がる合図
手と手を合わすと
気持ちを混ぜる合図
足と足を合わすと
何かの合図になるの
手のひらをお月様に
透かして見れば
きっと光が消えて
夜に溶けていく
手と手を繋いで
気持ちを混ぜる
笑い合えたら
また何かが始まる合図
無限大の夜
いつまで続くのかなぁ
とりあえず寒いから
ずっとそばに居てよね
居てくれて
お話聞いてくれるだけで
私は十分なんだよ