血みどろの家族
花形新次
親父は
50を越えて平サラリーマンで
一回りも若いあんちゃんに
日々ダメ出しされる鬱積を
家族に向けたが
10代引きこもり長男と
20代風俗嬢長女と
金と韓流が生き甲斐のババアに
逆に保険金を掛けられ
バラバラにされて
愛犬ブリトニーの餌にされた
そんな親父が切り刻まれるまえに
詩投稿サイト「現代詩カンファレンス」に
自称詩を投稿していた
「愛・家族」 うなぎ
貴女と出逢い
愛し合い
あの子が生まれ
この子が育った
ケンカすることも
怒ることもあったけど
今こうして4人
テーブルを囲んでいると
家族って良いな
本当に良いな
家族ありがとうって思う
これからもずっと
こんな家族のままでいたい
この詩が今週一番評価されたのが
せめてもの救いだ
うなぎさん、安らかに!