そらのいろ
草野春心



  そらのいろはいつしか
  こわれやすいビー玉ににていた


  むらさきの焔をあげる焼却炉の
  そばにたって、あなたは体を温める
  それは遠いところへいくための
  慎ましくやさしい儀式だ


  ちいさな諍いも
  おおきな哀しみも、一緒に
  あなたのこころのなかで歌っている
  あなたのほほえみににていた
  そらのいろは いつしか




自由詩 そらのいろ Copyright 草野春心 2015-01-17 12:55:40
notebook Home 戻る