一人の日
番田 

だんだん消えていく
僕が昔旅行した場所
北海道の洞爺湖の風景
テントを 張ったことを 覚えている

温かくて白いお湯の出る
温泉があった そして アイスを食べた
素敵なログハウスの天井の高さや
木の匂いのようなものを 覚えている

あれはいつだったのだろう
もう二度と僕の中で
目を閉じても戻ることはできない
そんな 時間の中を 生きている

そして そんなことを
考えながら今日もよくわからないまま
渋谷の 交差点を 通り過ぎる
誰も待つことの無い世界へと


自由詩 一人の日 Copyright 番田  2015-01-13 00:29:54
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