ているすーぷ (□こひもともひこ◆とよよんさん◇森朱鞠さん■しゆう*糸憂さんによる連詩・大画面用)
こひもともひこ
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◇
□愛している
□i see tail
□尾を参照してください
□オオサンショウウオしてください
□
□
□
◆i see tail
◆尾を参照してください
◆Please refer to a tail
◆尾にあるとみなしてください
◆Please consider that a tail has it
◆尾がそれを持つと考えてください
◆
◆尾をそれが餅と考えてください
◆尾を三が日賞味してください
◆尾で三勝をしてください
◆
◆オオサンショウウオしてください
◆
◆
◆
□類人猿「尾はどこだ?」
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◇tailをからませてお話しましょ
◇君を許しtail
◇君を好いtail
◇君をみつめtail
◇うちすえて宣戦布告するtail
◇愛し合うtail
◇交差するtail
◇街行くtailたち
◇僕らしっぽ同盟です
◇
◇
◇
□絡まっている尻尾が切れて
□かわりに知恵をつけた猿たちは
□団子になってる結び目をほどくために
□いまも会話をしている
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□捨てちゃうのはもったいないので
□尻尾をスープに浸して食っている
□しとぽのsoup
□詩とポを汁物
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□ ◆俺たち食べたの誰の詩っポ?
◇しっぽのスープを召し上がれ ◆まろやかでコクがあって茶色い毛混じり?
◇原始を砕き滔滔と煮詰める ◆猪かな、牛かな、うまかった。
◇身と骨を煮詰める ◆ああ、馬だな。
◇ふつふつと ◆
◇かつて女は太陽であった ◆
◇太陽は獣を愛し ◆
◇獣は結ばれて ◇はやがけダク足ムスタング
◇しっぽは契約する ◇海辺を駆ける青い馬
◇さんさんと契り ◇たてがみは踊り尾は流れる
◇生きることを ◇詩の心は海辺を走り
◇ ◇どこへ向かうのか
◇ ◇
◇ ◇
◆詩とポのスープ 滔滔と ◇
◆うとうと しながら 火の番は □腕を揺らし
◆とうとう 煮詰まり 詩っポはいずこ? □尾を揺らす
◆悩んでいるテイルスープ □ゆらぐのは音
◆美女と野獣の詩っポの契り □同音反復
◆絡まりとろけて □腕を上げ 腕を下げ
◆ゴールデンアイルルソース(注)になったとさ? □やりすぎは調律を狂わせる
◆ □たまに尾も切れる
◆ □
◆ □
□スープを食おうと思うと骨がない □
□骨のない男はいけない ◆やりすぎのトレモロがいつしか
□けれど骨のある男だとしたら ◆やすらぎに変わるとき
□うしろに待ち構える魔女たちが放っておくわけはなく◆尾が切れて蛙になれた
□鍋でいっしょに煮込まれそうだ ◆オタマジャクシ
□ ◆
□ ◆
□ ◆
◆「気骨のあるオトコからは極上のアンチエイジングスープがとれるでしょ、ヒアルロン酸やコラーゲンなんてお話にならない。」なんてさ、ボクを肴に。魔女の井戸端会議にぐるぐる巻きのボク
◆ □
◆ □尾を参照してくれっていわれても
◆ □カエルにゃテイルはすでになく
□「新年だから身体を清めて晴れ着を着なさい」と □けれど人は彼らの鳴声を聞き
□魔女たちがあれやこれやと世話をやいてくれる □カジカと呼んだりウシと呼んだりする
□なんだかしっとりした着物だなとかじってみるとキャベツに似た味がする
□何に料理されるのかはだいたい分かってきた ▽
□ ◇
□ ◇
□ ◆そりゃあ わしらにゃ
◆すぐ側を通り過ぎ、ぞろぞろと集う者たち。蠍に蛇に蟹に。◆参照するよな詩っポはないがな、
◆ブーケガルニの束が、可愛らしく結わえられている。 ◆詩っポからの声の出し方は
◆「さあこちらの紅の詩っポ池で身を浄めるのです。」 ◆詩っテイルのじゃよ、
◆ぶくぶく大きな泡が上がっている。血の池地獄のよう。 ◆とウシガエルはうぉんうぉん鳴いテイル
◆ ▼
◆ ◆
◆ ◆
□キャベツの服着て糸で巻かれ身動きできない □ウシはカエルをしっtail
□ところに放り込まれる草の束は □カエルはウシをしっtail
□食えるものと食えないものがある □うしなったものはかえらない
□けれど □かえるものはうしなわない
□食える草を食おうとすると魔女たちに怒られた □縄のなくなった牛におそれるものはない
□ □けれど尾はあるもーとなく
□ □尾をなくした蛙はうたう
□ □うたごえはひびくけえろとなく
■煮えたかどうだか食べてみたいけれど、ぐつぐつと煮えたぎってしまった湯に、足先を入れることに躊躇している間に、
■世界が変わっていく。 □
■ □
■ □
■ ◆うしなったものはかえらない
□母から伝わる味付けの極意は ◆かえるものはうしなわない
□しっかりと受け継がれていき ◆帰るのは母の味
□「男の胃袋を魅了しなさい」 ◆魔女の秘伝書
□と ◆
□魔女の秘伝書には書いてあるそうだ ◆
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□ ◆
□ ◆
■種をください。 ▲
■「増えるわよ。」 ■
■増やしたいのです。 ■
■「とんでもなく増えるわよ。」 ■
■そしたら食べて減らします。 ■
■ ■
■韮の種から韮の芽が出ました。 ■
■春には食べられるでしょう。 ■
■ ■
■ ■
■ ■
□かみら くくみら みら が にら □
□ふたもじ にらねぎ こじきねぶか □
□とち じゃま きりびら へんどねぶか□
□ちりびら きんぴら んーだー □
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◆ニーラの世はニライカナイ ◆
◆詩っポのニラが群生している ◆
◆とんでもなく増殖した春のニラを ◆
◆兎が食べようとするので ◆
◆思わず真ん丸詩ッポをつかむ ◆
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◆ ◆
◆ ◆
□にくむのじゃなくて □
□にこむのです □
□いろんなものからだしはでます □
□しるもののこくとうまみ □
□わたしもいっしょににこみます □
□あなたもいっしょににこみます □
□にこにこみます □
□にこみます □
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□ □
□ □
◆詩っポのうまみどんな味 ◆
◆あなたとわたしの詩るうまみ ◆
◆憎しみ愛しさ笑顔を混ぜて ◆
◆にこにこにこんで召し上がれ ◆
◆ ◆
◆ ◆
◆ ◆
■あっちの家では塩味雑煮 ■
■こっちの家では醤油の雑煮 ■
■いっしょについた餅で ■
■なんばいも美味しい ■
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◆ ◆
△ぞうにぞうにで △
□雑を似ます □
□ ぞうにぞうにで□
□ 像を似ます□
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ニマス進んで
重ねます
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この作品は、私を含む四人のツイート連詩から作られたものです。
(注)の「ゴールデンアイルルソース」とは、書き手のとよよんさんが「森朱鞠さん @goldeneyelulu」の@マークの後ろにあるローマ字を使った造語です。ググっても出ません。
どの作品を誰が書いたのかは□◆◇■であらわしています。
□こひもともひこ
◆とよよんさん @to_yo_yo_n
◇森朱鞠さん @goldeneyelulu
■しゆう*糸憂さん @junju_usako
連詩おおきに!