初空のゆめ/即興ゴルコンダ(仮)時間外.1
こうだたけみ

初空の次空の青にひっかかる
白き月ならカメラに収めた

大晦日の仕事納めから飲んで
食った元日は午後二時まで寝
ていて一年の始まりを台無し
にしてしまったけれど日付が
変わる一時間前には冬の星座
オリオンをはっきりくっきり
見られたからよかったことに
するんだってほろ酔い気分で
一人ではなかったからねって
二日の朝に見た初夢で母親に
叩き起こされてうるさいなと
口ごたえした私は目が覚める
と母親と妹の口喧嘩を聞いて
いた高校生のころに一瞬だけ
戻っていたんだったら初詣の
おみくじからは緑の招き猫と
健康運がころがりでてずっと
飲みたかった甘酒も飲めたし
連日の過食でお腹は痛かった
けれどたいそう幸福者だった
ので三日には約束をあっさり
とキャンセルしてくれた魚の
頭などゆめゆめはたくなかれ
なんてゆめゆめ言いたかった
だけなのあけおメェ~と羊が
鳴くから今年もよろシープっ
てこれも言いたかっただけね
新しき春の目覚めに五分の遅刻


自由詩 初空のゆめ/即興ゴルコンダ(仮)時間外.1 Copyright こうだたけみ 2015-01-03 22:27:32
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