夜を越えて
瑞海


君の家まで
もうすぐなんだけれど
勇気がなくて
手紙をポストに入れただけ

君に一目会いたいのだけれど
目を合わすと死んでしまいそうで
ドキドキしています

電波で繋がるということは
見えない糸の上を歩いているのと
同じに思うのさ
いつの間にか道外れて
落ちているのさ

そんなこと忘れて
落ちても笑って
くすぐりあっていけたら
こんなにも良いことはないさ
午前1時に迎えに上がるから
寒いね、って笑いあって
肉まんとあんまん半分こして
次の日出来た霜焼けが
僕らの密会の証になるなんて
素敵じゃないか

ねぇ、お願い
僕と一緒に夜を越えて



自由詩 夜を越えて Copyright 瑞海 2015-01-03 00:38:44
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