渋谷区の公園からのホームレス締め出しに寄せて
吉岡孝次

職もなく家もなく
暖も取れず 寄り添うひともない
「どこかへ行け」と高札は告げる 「誰からも見捨てられたのだから」と
飢えても盗まない 寒くても火を放たない彼らを
我らのしもべは我らの小国から追放する
慶賀の朝をともに分け合うべからざる者として

召された少女の手の燃えさしと青いくちびるの微笑の季節に


自由詩 渋谷区の公園からのホームレス締め出しに寄せて Copyright 吉岡孝次 2014-12-30 00:04:56
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