雨の下
たいら

白い息を漏らしてさ
きっと走ってきたんだろうね
雨か汗か、それとも涙か
そんなに顔を濡らしちゃって

馬鹿みたいだね、鼠みたいだ
汚らしくて仕方ない
都会の隅でごみを漁る
君にお似合いだ

ごみみたいな私の為に
誰も居ない駅前で
冬の冷たい雨降る空の下
鼠みたいに震えて待つ君は

本当に馬鹿だ。


自由詩 雨の下 Copyright たいら 2014-12-29 16:54:49
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