金魚鉢
草野春心
金魚鉢の水が
飴色によごれていく
たくさんの人がおもてを横ぎる
近所じゅうの家で年の瀬の支度がはじまる
取り返しのつかないことや
取り返しのつきそうなことで
わたしたちの心は忙しく揺さぶられる
要らぬ世話だとは思うが
笑っていてほしい
いつも、
あなたにだけは
自由詩
金魚鉢
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草野春心
2014-12-28 22:37:47
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