鳩帽子
藤鈴呼



ヒヤリ ハッと なんて言葉を 握りしめ
そんな ハットを 抱きしめる

ハトは 何処まで 飛ぶものか
時計は 豆粒大

ぽっぽっぽ
まあるくなるのか あつくなるのか

丁度良い ぬるさで
見つめて くださいな

飛び出さぬ程の こわさなんです
こわい こわい

恐ろしいに 非ず
ちょっと ツライ時の 方言なんだって

翳したツバから 零れ始めた陽光が
目に痛くて 少し 逸らしたんです

汗が光って
透明だった筈のものが
ゆっくりと 溢れ始めて

今日一番の 存在感を 示すから
きっと 笑って生けます

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自由詩 鳩帽子 Copyright 藤鈴呼 2014-12-25 11:14:57
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