炸裂する感受
這 いずる
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り
その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は
がたんがたんと共有される景色
その歌は
その揺れは
その窓は
反響するトンネルで
音の粒が耳にさわる
振動する鼓膜 苛立つ意識
圧の酷い曖昧なる声
そうその時の天井
わたくしの領海に
溶かしこまれた乳白色のざわめき
体に流しこまれる痙攣
ああ素晴らしいと何度共振する
ああ苦しいと何度耳を塞ぐ
この無駄に感受する意識よ
わたくしの生きづらさよ
わたくしの掛け替えのない生きづらさよ
あいしている