Sail to the moon and back
とよよん

I love you

烏の濡れ羽色の夜空に朔旦の月
見つめればピエロの薄い口元が新月の顔面に幻と浮かびあがる
吹けば 飛ぶよな 眉月のよな

収穫後の雪降りしきる田圃には濡れたエボニーの球体
点々と うずくまる 首なしの烏が
浮かんで並んで 薄笑いの見えぬ月目指して
飛び石となる
漆黒の銀河に架かる烏木の橋

to the moon and back

朔月で兎の黒毛をむしったら
帰り道はなくても必ず戻る
真黒のmacroで因果のスクリプトが点々と
電子の波長を踏みながら帰るよ

とまって 動いてまた とま って
と ま  っ     て
うごくうごくうごくながれ
るながれていくながれるな
がれ

なだれこむ

君に

I'll sail to the moon and back.


( アルバム Sail to the moon / Linn Mori を聴きながら詩作しました。)












自由詩 Sail to the moon and back Copyright とよよん 2014-12-21 19:54:19
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