(星との約束通りに秒針をへし折って、
文字盤から数字を攫った)

(曲線は人の奇跡だよ)


13番目の椅子の心地は
座った者にしか知らされない
私が歌うもの
消えてゆくもの
架かった虹の先の祈り
両の手で触れる地球の胎動
時雨に濡れた柩が海に沈んでゆく
いつか骨の端に七色に輝く真珠が宿って
召された明日が今日帰るまで
大切に眠らせて命