香料、着色料、保存料不使用
イオン
「ねえ、このお菓子すごいよ
香料、着色料、保存料不使用だって
やればできるんだ」
「そう、いいわね
どうせアタシは香料使ってるし
化粧で着色料使用だし
サプリメントで保存料も使用中よ」
「そんな意地悪な意味で言ってないよ」
「ワカッてるわよ、何もしないで
商品として成り立つのって
ウラヤマシイなってシットしたの」
「そうか、そうだね
でも、今のままでいいよ
ボクは地味だから一緒に居たら
キミの色が引き立つだろうし」
「そういうコトじゃなくて
そのお菓子はモトが良いからできたのよ
アタシはモトが悪いから
ウラヤマシイなって思ったの」
「そうか、ゴメン」
「ううん、こんなふうに性格も悪いの
アタシの中は腐りかけてるよね」
「それは、キミの心が
香料、着色料、保存料不使用だからだよ」
「えっ、ウレシイ
でも、きっと、賞味期限短いよ」