暗幕の街
舟月夜

宵の口は足早に過ぎ
暗幕の街に窓のかたちの灯が燈る
風に揺れず
風に消えず
暗幕の街の灯が増える

眠りにつけば ひとつ ひとつ
灯は夜に吸われて
それでもいくつかは燈り続ける
暗幕の街に
窓のかたちに
夜に抗い生きる人達のために


自由詩 暗幕の街 Copyright 舟月夜 2014-12-13 23:14:15
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