冬枯れ
北井戸 あや子

冷え切った指を折り数える

何年経ってしまったのだろう

震えてしまうほどあたたかな

思い出は両手からこぼれていく

冬枯れに弱く浮かぶあの星へ

巡り会える所まで

あと幾つの星を見送ればいいのだろう

指折り数えて

会える日を待つ




自由詩 冬枯れ Copyright 北井戸 あや子 2014-12-09 16:16:19
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