冬を彷徨ってることにしよう
唐草フウ

別に12月がそうさせてるわけじゃないけれど
(いや、少しは寒さも加担する感傷)
これまで歩いてきた足跡でもし、
踏まれた分だけ製造されるコインがあるならば
それをわたしは手作りの不器用にこさえた入れ物に
たしかに入れて進んでいるはずなんだけれど


かなしみ、かなしみ、さみしさ、むなしさ
何とも高い影に覆われる
陽の射すとこもなく目指すとこが分からない
暗闇の中の、夢


さよならばかりをカウントして
お別れまでのカウントダウンをしてたら
手持ちのコインが
天秤の向こうに軽く持ち上げられた

寒いからこうなるんじゃないよ
でももしかしたら
 

持っている手も歩く足の裏もかじかむ
いっそもう手放してしまえば
しまえば













自由詩 冬を彷徨ってることにしよう Copyright 唐草フウ 2014-12-08 04:06:31
notebook Home