ひつじのひるね
木屋 亞万

ひつじがいっぴきもいなくなった
こまったしつじはこんせきをたどった

まだあたたかいねどこやら たべかけのくさをみつけては
あしもとをみて ちをはうようにそうげんをいく

たくさんあったあしあとが ひとつきえふたつきえ
もしかしたらひつじたち なにかにおそわれちゃったかも

しつじはあきらめきれなくて さいごのひとつのあしあとをおう
あしあとすべてがとぎれたあとで ぼうぜんじしつでてんをあおいだ

すみわたるあおいそらに いくつものくもがうかんで
ぷかぷかとひつじもたくさんういていた

そらでひるねをするなんて なにはともあれひつじたち
よるはみんながねむれるように しっかりかぞえてもらいなさい


自由詩 ひつじのひるね Copyright 木屋 亞万 2014-12-07 02:03:35
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