寒い日
かの

手放しでよろこべない愛情なら
そうめんでもすすってるわ
季節はずれに氷を二つ
喉に落ちてく度に
嘘をつぶやいている
目の前が幻想になって
一度のキスを反芻してる
それはそれは生きてくために
必死の形相で
同じ寒さと同じにおいが
イルミネーションのスイッチを入れた
わたし決めたの
って言ってたこと
アイドルみたいにすぐに崩れる
気づいたらボロボロなの
夢とか、記憶とか、心とか、涙とか
水槽の前にいるわ
そこでずっと泣いてるわ


自由詩 寒い日 Copyright かの 2014-11-23 23:03:56
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