湿地
まきしむ
誰もいない湿地で二人
虫を捏ねている
僕は疲れて死にたかった
君はそんなのわかってた
鳥が飛んでった
僕はマスターベーションをした
君が見ていると興奮した
君の肌は白くて、服とのコントラストが美しかった
帰ろうと君が言った
僕は帰りたくなかった
空が紺色に淀んでいる
何処にも行けないと思った
何にもなれなかった
自由詩
湿地
Copyright
まきしむ
2014-11-23 19:47:23